【鋼の自己肯定感】要約、感想。一生モノの自己肯定感を育てる

【鋼の自己肯定感】

「だれはてブログ」は”誰かの『?』に寄り添う”を目的に運営しています。
今回の記事はこんな人に読んでもらいたいです。

こんな”誰か”におすすめ

 自己肯定感を育てたい
 365日幸せでワクワクドキドキした人生を歩みたい
 ありのままの自分を今は愛せないでいる

そもそも自己肯定感が高いというのは、ありのままの自分を”無条件で”受け入れ、愛している状態だと筆者は語ります。
そこには、良い自分も悪い自分も含まれ、なにがあっても自分の味方でいること。つまり、自分を世界一の親友にすることなんだそうです。

本書は、低くなった自己肯定感を高める方法ではなく、根本から高めて高いままキープする方法を述べたものです。

目次

概要

鋼の自己肯定感
「最先端の研究結果×シリコンバレーの習慣」から開発された”二度と下がらない”方法

著 者:宮崎 直子
出版社:株式会社かんき出版
出版日:2022年4月6日
貢 数:240貢

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著者紹介

宮崎 直子(みやざき なおこ)

◆シリコンバレー在住&勤務歴22年。アラン・コーエン氏のもとでホリスティックライフコーチのトレーニングを受けた認定ライフコーチ。
◆三重県の漁師町生まれ。
◆津田塾大学英文学科卒業後、イリノイ大学で日本語教授法や言語学を学んで博士号取得。
◆IT企業でマーケティング職に携わる。ソフトウェア、アパレル会社などを起業。法律事務所勤務、プロの通訳、翻訳者としての経験も持つ。
◆稲森和夫氏の盛和塾シリコンバレーに8年間塾生として所属し、広報も務めつつ、仏教やニューソートの基づいた真我や自我について深く学ぶ。
◆アドラー心理学、ポジティブ心理学、マインドセットなども融合した独自のアプローチで自己肯定感の育て方を伝授している。

本書の魅力

鋼の自己肯定感の身につけ方が、「簡単な正しいワーク」を通じて身につけられることが大きな魅力です。
本書が定義する「鋼の自己肯定感」とは、24時間365日高いままに保ち、一度上がったら二度と下がらない一生モノの自己肯定感のことです。

著者は実際に22年間シリコンバレーで暮らし、働いてきた経験の持ち主。
さまざまな学びをベースに筆者や受講生の実践から生まれた、鋼の自己肯定感を手に入れる方法を実践しやすいようにまとめてあります。

自己肯定感、自己有用感、自己効力感を混同すると危険

99%の人が自己肯定感を勘違いしているそうです。
私も自己肯定感、自己有用感、自己効力感を混同しているところがあり、本書を読んで理解できました。
自己肯定感とは”ありのままの自分を愛すること”であり、そこには良い自分も悪い自分も含まれます。
例えば、病気や事故で体が動かなくなり仕事ができなくても、自分の価値は何ひとつ変わらない。それでも自分には価値があるし、自分が大好きだ。と思えるものが本書で定義する「鋼の自己肯定感」である。

ここでは、3つの違いと、自己肯定感が低い状態で自己有用感や自己効力感を上げる危険性について記していきます。

自己有用感だけを高めると行きつく先は地獄の世界

そもそも自己有用感とは、「自分は誰かの役に立っている。という気持ち」である。
自己肯定感を高めるために、誰かの役に立ちたいと思っている人も少なくないはず。
それ、危険です。
ありのままの自分が嫌い。価値がないと思っている状態で、ダメな自分は誰かの役に立つことでしか価値がないと思い、自己有用感だけを高めようとすると、負のスパイラルに陥ります。

誰かからの「ありがとう」で価値を感じる。

やりたくもない仕事をどんどん引き受けてしまう。

自己犠牲に走る。

自分を極度に疲弊させてしまう。

他人にも自己犠牲を期待してしまう。

自己効力感だけを高めても行き着く先は地獄の世界

自己効力感とは、「自分は何かが出来る。という気持ち」である。
例えば、「私ならこの難しい仕事でもうまくできる!」などの自信から生まれる気持ちのことです。

人の成功は2種類に分けられる。

①自分を嫌いながら成功する
自己肯定感が低いため、なにかすごいことを成し遂げようと努力する。

成功し、自己肯定感が高まる。

何かが出来なくなった途端、大嫌いな自分が剥き出しになる。

耐えられなくなる。

②自分を愛しながら成功する
目標に向かって努力する。

躓いてもまったく気にせず前に進む。

上手くいけばもちろん嬉しい。
上手くいかなくても、自分を優しく受け入れる。

条件付きの自分を愛してはいけない

前述したように、自己有用感も自己効力感も自分の価値を高めるためのものではない。
それはすべて、条件付きで肯定したり、否定したりしていることになります。
自分の顔や仕事、役職、キャリアなど、最近ではフォロワー数や閲覧数などで価値を決めることもすべて条件付きになります。

鋼の自己肯定感を手に入れるワーク

【言葉のワーク】アファメーションの効果

アファメーションとは:

言葉を使って自分自身に肯定的な思い込みをさせることで、成功や幸福を手にするための手法。

人間は1日に1万~6万の考えを持つといわれており、そのうちの80%はネガティブな考えである。
さらに95%は前日と同じ考えとのこと。
人は自分にどんな言葉を語りかけるかで人生の結果が大きく異なる。
つまり、アファメーションを使えば自己肯定感を高く安定させることができる

自己肯定感を育てるための1番簡単な方法は、「私は自分が大好きです」というアファメーションを毎日使うこと。

【思考のワーク】人を赦す

「Hert people hurt people」
傷ついている人が、人を傷つける

ありのままの自分を自分で愛することができていたら、人をいじめようとは思わない。自分に無限の可能性を信じることができていれば、他人を傷つけようとは一切思わない。

私も意図的に、嫌味を言われたり、酷い一言を言われた経験はあります。この”傷ついている人が、人を傷つける”という仕組みを知ると、「あの人は傷ついていたんだなぁ・・・」と人を赦す(ゆるす)ことができました

本書では、アドラー心理学の「課題の分離」についても触れいていました。
マネジメントの仕事に携わっていると、課題の分離をうまく行わないと、精神的につらくなることもあります。
別の記事でアドラー心理学の名著と言われている「嫌われる勇気」のレビューを管理職向けに書いています。興味のある方は是非ご覧ください。

【感謝のワーク】心理的にも脳もポジティブに

「感謝をすること」が心理的にも脳にもポジティブな影響をあたえることは、インディアナ大学やその他の多くの研究で証明されているそうです。
感謝をすることを日課に取り入れることで、抜群の効果を発揮します。
本書で紹介されていた【感謝のワーク】を紹介します。

  1. 感謝できることを毎日10個書き出す
  2. 感謝する対象は人でも神様でも誰でも良い
  3. 心から感謝できることであればどんなことでも良い
  4. 毎日楽しいことでなくても、昨日と同じことでも良い
  5. 理由を述べた後に「ありがとうございます」で締めくくる

このワークを私も取り入れていますが、明らかに気分が上向きになりました。
同時に、日常の些細なできごとを今まで「あたりまえ」と思ってしまっていた自分に気づくことができました。

【行動のワーク】ネガティブループからポジティブループへ

ここまで紹介したワークを”行動に移して”実践することで、やってよかったのだと実感できます。
しかし、わかってはいるけどなかなか行動に移せないこともありますよね。
ここでは、なかなか行動に移せないネガティブループの仕組みや、ポジティブループへのマインドシフトを本書を参考にご紹介します。

行動できないネガティブループ

不明確なビジョン

不明確もしくは大きすぎるゴール

達成できる自信の欠如

中途半端な努力

ゴール未達

達成できる自信がさらに低下

さらに中途半端な努力

ゴールに再び未達

ビジョンの諦め

ネガティブループは誰しも経験があるはずです。
それでは、ポジティブループへのシフトはどのようなマインドを持つべきでしょうか。

ポジティブループへのマインドシフト
  • 成長することが生きる目的と考える成長マインドを持つ
    失敗の先に成功がある
    小さな成功を重ねる
  • 人と比べない
    ありのままの自分を愛すること
  • 楽しみながら歩む
    「根性、苦労、汗、涙」は古い考え

所感

自己肯定感が高いとは「ありのままの自分を”無条件で”受け入れ、愛している状態」である。
本書を読んでみて、私自身自己肯定感は高いのか?と自問をしてみると、やはりどこか”条件付きの自分”を評価してしまっていることに気づきました。「〇〇ができる自分」「〇〇と比べて劣っている自分」が必ず見え隠れします。
んー”ありのまま”か・・・。「〇〇ができる」ではなく、自分の存在を承認すること。読み終わったからといって、自己肯定感が上がるわけではなく、トレーニング(実践)が必要だと感じました。

アファメーションや感謝のワークは、目に見えるものではありません。だからなのか、どこかスピリチュアルな匂いを感じていました。少し調べていると、どうやら脳科学的にもアファメーションは有効であるという研究結果があるようです。
「言葉は脳を変える作用がある」
人の脳は、ポジティブなのかネガティブなのかは関係なく「信じていること」を正当化しようとするようです。言葉は自信の思考が形になったもので、「私はやれそう!」「この問題は解決できる」と言えば、その言葉を正当化する情報を集めてきます。逆もしかりで、「出来ない」と言ってしまうと、出来ない情報しか集めません。
本書に書いてある「私は自分が大好きです」というアファメーションも、口に出してしまえば自分を好きになる情報を集める続ける。おのずと自己肯定感が上がっていくのだと理解できました。

まとめ

いかがだったでしょうか。
【鋼の自己肯定感「最先端の研究結果×シリコンバレーの習慣」から開発された”二度と下がらない”方法】の要約と私個人の感想をご紹介いたしました。

自己肯定感が低い状態で自己効力感や事故有用感を高めようとすることは非常に危険で、”条件付き”ではない”ありのままの自分”をまずは愛することが必要である。
自己肯定感は「決意」でいかようにもなる。あなたがそれを手に入れると「決意」さえすれば必ず手に入る。

ワークをいくつか紹介しましたが、まずは行動すること。
行動できないネガティブループに入りそうなら、”実現可能な”小さな目標を少しずつ達成していくことがポイントである。

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この記事が誰かの『?』に寄り添うことができたら幸いです。
最後まで読んでいただきありがとうございました。

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この記事を書いた人

◆自己紹介
名前:こっしー
職業:会社員
社員数3500名ほどの企業で現職のマネージャーをしています。
10年以上、自動車業界に携わってきました。
二児の父。愛犬家。
◆趣味:読書
年間50冊以上のビジネス書を読み漁っています。長い通勤時間で読むので、4日で1冊ペースです(目標)。
◆ブログのテーマ
「だれかのはてなに寄り添う」をテーマにブログを運営しています。長いこと管理職をしている私の経験と知識が”だれかの疑問や不安の解消””学びのサポート”になれば幸いです。

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