・過去のトラウマが原因で自信をもって部下に指示が出せない。
・上司や部下からの目や評価がきになってしまう。
・関わる人に嫌われたくない。
大丈夫!「嫌われる勇気」を読み、アドラー心理学が理解できれば悩みは解決します。
部下の気持ちも汲んであげたいけど上からの指示にも従わなければ・・・
わかります。管理職は常に板挟みなんですよね。
当ブログでは”誰かの『?』に寄り添う”をテーマに運営しています。
今回の”誰か”は「人間関係に悩む管理職」です。
対人関係の悩みが尽きなかった頃「嫌われる勇気」に出会い、非常に大きな衝撃を受けました。
考え方や捉え方が大きく変わり、対人関係がとても楽になると同時に部下への最適なアプローチや、他者との付き合い方で悩むことがなくなりました。
心理学というと、人のマインドをハックするなど怖いイメージをお持ちの方もいると思いますが「アドラー心理学」は人を操るものではないのでご安心ください。
現在も私の根幹となる最強のマインドセットです。
アドラー心理学は、自分が変わるための心理学です。
嫌われる勇気 自己啓発の源流「アドラー」の教え [ 岸見一郎 ] 価格:1,650円 |
『嫌われる勇気』から学べるスキル
それでは、名著「嫌われる勇気」から学べるスキルを3つご紹介していきます。
原因論ではなく目的論
原因論とは、過去の出来事が現在の状況を作っているとする考え方のこと。
目的論とは、人は何かの目的があって今の状況を作り出しているという考え方のこと。
著者のアドラーは原因論を否定し、目的論を提唱しました。
例えば、「嫌な上司がいるから仕事ができない」というのは原因論ですが、「できない自分を認めたくないから、嫌な上司を作り出す」という目的が人にはあるということです。
本書では「トラウマは存在しない」というほど原因論を否定しています。何らかの原因があってトラウマを抱えたのではなく、何らかの目的があってトラウマを作り出しているというのです!
本書に記されているトラウマを否定する名言の数々に幾度となく励まされたことを今でも覚えています。
「いま、ここ」が充実していればそれで良く、過去にどんなことがあったかなど自分の「いま、ここ」で考える問題ではない。
原因論の住人でいるかぎり前へは進めない。
ただ、すべてを目的論で考えるということはあまりに極端だと私は考えます。
原因論と目的論の使い分けポイントは以下の通りです。
システムや製品などの「モノ」の不具合は、原因論で深堀して原因を探求することが必要。
「人」の問題が発生した場合は、目的論で考えて接したほうが良好なコミュニケーションが図れる。
課題の分離
課題の分離とは「自分の課題と他者の課題を分離させ、自分の課題を優先させよ」ということです。
自己中心的な考え方と捉えられがちですが、他社の課題に介入することこそが自己中心的です。なぜなら、あらゆる対人関係のトラブルは他者の課題に土足で踏み込むこと。あるいは自分の課題に土足で踏み込まれることで引き起こされるからです。
課題の見分け方はシンプルで「その選択によってもたらされる結末を最終的に引き受けるのは誰か?」を考えてみればおのずと答えが出ます。
「馬を水辺に連れて行くことは出来るが、水を飲ませることは出来ない」ということわざの通り、水を飲むか飲まないかを決めるのは馬であり、自分の課題ではない。ということです。
私は課題の分離という考え方を始めてから、とくに年上の部下へ迷いなく指示が出せるようになりました。なぜなら、自分の選択について他者がどう評価するのかは他者の課題であり、自分の選択を信じて最善の道を選ぶことが自分の課題だからです。
「嫌われる勇気」をもつ
”誰からも嫌われたくない”と思う人がほとんどなのではないでしょうか?
しかしアドラーは誰からも好かれる承認欲求に満ちた生き方を否定しています。
なぜなら、承認欲求にばかり従っている人生は自分の人生と呼べないからです。
自分の人生を生きたければ、
- 他者の期待に応えない。
- 他者からの承認を求めない。
- 他者の課題に過度に介入しない。
以上3つのことが必要になります。
ただし、悪行を働くことや無理に嫌われようとする生き方ではないので注意が必要です。
アドラーとは何者なのか
アルフレッド・アドラー(1870-1937)
オーストラリア出身の精神科医・心理学者です。
フロイト、ユングに並ぶ心理学の三大巨匠と呼ばれ、独自の「個人心理学(アドラー心理学)」を構築しました。
フロイト、ユングは問題の原因を追究する「原因論」に対して、アドラーはどのような目的があって問題が引き起こされているかを探る「目的論」を提唱しました。
アドラーの名言
「やる気がなくなった」のではない。「やる気をなくす」という決断を自分でしただけだ。
「変わらない」のではない。「変わらない」という決断を自分でしているだけだ。
相手を支配するために「怒り」という感情を捏造して利用したのだ。
他者のために自分の人生を犠牲にしてしまう人は「社会に過度に適応した人」である。
「幸福」とは「貢献」である。
「他者に貢献する」という指標さえ見失わなければ人生に迷うことはないし、何をしても良い。
「もっとはやく知りたかった」というのは今のあなたに響いているからこそそう思うのである。
人は今この瞬間から変われるし、幸福になることができる。
問題は能力ではなく、勇気なのだ
まとめ
この記事では管理職の方向けに「嫌われる勇気」について解説しました。
内容をおさらいします。
- 人との問題は目的論で考える
- 他者の課題に介入しない。
- 自分の課題を優先する。
- 自分の人生を選ぶ為に承認欲求に従わない。
- 他者に貢献することが「幸福」である。
「嫌われる勇気」が管理職におすすめな理由を知っていただけたかと思います。
本は1冊で人生を大きく変えてくれます。
ビジネスパーソンには心より読書をおすすめします。
最後まで読んでいただいてありがとうございました。
嫌われる勇気 自己啓発の源流「アドラー」の教え [ 岸見一郎 ] 価格:1,650円 |
コメント